2024年04月04日
矯正用インプラントとは?
矯正治療で使用するインプラント(矯正用インプラント、矯正用アンカースクリューとも呼ばれます)は、矯正治療において特定の歯の動きを補助するために用いられる直径約1.3〜2.0mm。長さ約6.0〜10.0mmの小さなチタン製のネジです。これは「一時的なアンカレッジデバイス(Temporary Anchorage Devices: TADs)」として知られ、歯科矯正のための固定アンカーとして機能し、特定の歯を所定の位置に保ちながら他の歯を移動させるのに役立ちます。
矯正用インプラントの特徴と利点
1.小型で取り扱いやすい:矯正用インプラントは非常に小さく、比較的簡単に設置および除去が可能です。
2.即時使用可能:矯正用インプラントは挿入直後から使用することができ、治療期間を短縮するのに役立ちます。
3.高い安定性:チタン製であるため、骨との結合が良く、安定した固定力を提供します。
4.痛みや不快感が少ない:小型であるため、痛みや不快感が少ないことも特徴です。
処置内容
1.矯正用インプラントは局所麻酔を施した後、歯茎と骨に小さな穴を開けて挿入します。設置は比較的簡単で短時間で済みます。
2.矯正用のワイヤーやエラスティックを矯正用インプラントに固定し、特定の歯を引っ張ったり押したりします。これにより、効率的に歯の移動が可能になります。
3.矯正治療が完了した後、インプラントは簡単に除去することができます。通常は局所麻酔で行われ、短時間で済みます。
メリット
・効果的な歯の移動:従来の矯正方法では困難な歯の移動を可能にし、治療の精度と効果を高めます。
・治療期間の短縮:安定したアンカーとして機能するため、歯の移動が効率的になり、治療期間を短縮できます。
・少ない副作用:小さくて軽量なため、施術後の快適さを損なうことなく治療を行うことができます。
注意点
・適応:全ての症例に適応できるわけではなく、骨の状態や全体的な健康状態に応じて適切な評価が必要です。
・感染リスク:インプラント挿入部位の感染リスクはありますが、適切な口腔衛生管理でリスクを低減できます。
・コスト:一部のケースでは追加のコストが発生する場合がありますが、その効果や治療の効率化を考慮すると、投資価値があるとされています。
・治療途中で取れてしまうこともあります。取れてしまったら早めに来院して下さい。
矯正用インプラントは、効率的で効果的な歯の移動を可能にし、理想的な治療オプションです。歯科医師と相談し、適切な治療プランを検討することが重要です。