2025年08月16日
睡眠と歯科。関係ある!?

就寝中に自分自身で歯軋りや食いしばりをコントロールすることは不可能です。
なぜ就寝中に歯軋りや食いしばりをするのかは医学的に解明されておらず、現在では主にストレス解消の手段として行なっていると考えられています。
実は就寝時の歯軋り、食いしばりを起きている時(覚醒時)に再現しようとしても覚醒時は無意識下でリミッターが働き、「これ以上の力で噛むと歯が壊れるから止めよう」と脳から指令が出るため同じ力で歯軋り、食いしばりを再現することはできません。
どのくらいの力で歯軋り、食いしばりをしているかは人によって異なるとは思いますが、一説には体重のおよそ3倍〜10倍ほどの力が掛かっているのではないかと言われています。
噛み合わせが悪い場合は主に奥歯に負担が掛かるため、奥歯の寿命は短くなります。
原因であるストレスを軽減すれば良いのですが、ストレスとは何も実生活でのストレスばかりとは限りません。
睡眠時における呼吸障害もストレスとして取り上げられます。
呼吸障害の原因はアレルギー、アデノイド、扁桃腺肥大、舌根沈下など閉塞性のものと脳幹神経による中枢性のものに分けられます。
中枢性呼吸障害の場合は即座に睡眠外来を受診することをお勧めしますが、多くの方は閉塞性呼吸障害によるストレスを抱え歯軋りや食いしばりを行なっています。
原因である気道閉塞を改善し、歯軋り、食いしばりによるストレス解消を促す装置はOA(オーラルアプライアンス)と呼ばれる上下独立可動したマウスピースを使用することをお勧めします。
OAは上下別れたマウスピースですので限られた歯科医院でしか作ることが難しいですが伝馬歯科・矯正歯科ではOAを作製することはもちろん、歯並び、噛み合わせを改善することができ、睡眠についての知識がある歯科医院です。