歯が強い、弱い！？

歯が強い、弱いと表現する場合があると思うのですが、実際のところ強い歯、弱い歯というのはあるのでしょうか？

臨床的に弱い歯というのはエナメル質形成不全を指す場合だと思われます。確かにエナメル質に異常があると弱い歯という表現になると思いますが、日本での発生率は１０％以下。

歯医者に来る多くの人はエナメル質形成不全ではありません。
ではなぜ弱い歯と表現してしまうのでしょうか？

それは『虫歯、歯周病になりやすい環境』だからだと考えられます。

骨格と噛み合わせ。そして生活環境。

・全ての歯が綺麗に並び、前歯がしっかりと重なることができる骨格であるか？
・並んだ歯がバランスよく噛み合っている状態であるか？
・常に清潔な口腔内環境であり、病気に罹患していないか？

この全てが◯である場合、トラブルは起きにくくなります。
つまり、歯科医院に来院する殆どの人はどこかに✖️が付いているはずです。

歯が弱いのではなく他に原因があることをしっかりと説明してくれる歯科医院に行くことがQOLの向上につながると思います。