2024年03月26日
子供の虫歯とその予防
子供の歯の虫歯は保護者の方の頭痛の種の一つだと思います。
虫歯が進行したら『治療する』ことになります。
しかし、よく考えてみてください。
大きな口の大人でも治療は大変(器具が口の中に入らない。ずっと口を開けるのがシンドイ。型取りが辛い)なのに小さな子供にその治療の負担を背負わせるのは・・・いかがですか?
歯科医院に揃えてある器具は大人でも楽に口の中にアクセスできる様に小さなサイズの物になっています
小さいお子さんですと、治療時に暴れて
・器具の誤飲
・怪我(歯ではないところを削る)
・隣在歯を削る(虫歯と違う歯を削る)
・感染リスクの増加
・歯科医師、助手の怪我(最悪の場合指を噛みちぎられます)
などに繋がり患者さんであるお子さんも歯科医院のスタッフも大変危険です。
ただし、子供の口から痛みは取らないと生活自体に大きな影響がありますので大きな葛藤があると思います。
そもそも、虫歯にならなければ良いのですが、そんなことは可能でしょうか?
極端に考えると可能だと思います。
鼻でしっかり呼吸し、舌を上顎につけ、食事以外で上下の歯が当たらないようにコントロールし、口を閉じる。
食べ物を昔ながらのもの(ご飯と味噌汁、野菜、魚など)に変え、飲料を水のみにするなど。
大昔に我々の祖先が行なっていた生活を営むことができれば虫歯リスクはウンと減ります。
それでも歯ぎしりなどですり減ってしまった歯がある場合は虫歯リスクは無くなりません。
虫歯を作らない様にするために一番手軽にできる最低限の予防策が『歯磨き』ということになります。
歯磨きをするにも凸凹した面を掃除するよりも平らな面を掃除する方が楽なように、歯並びが綺麗に揃っている方が歯を綺麗にすることは簡単です。
乳児の状態から口腔周囲筋と骨がしっかりと発達・発育していると歯並び問題は起きにくくなります*詳しくは診療案内、乳児・幼児『乳児と歯医者の関係』をごらんください。
子供にばかり『歯磨きをしなさい。甘いものばかり食べない。好き嫌いしないの。』と言うのは少し勝手が良すぎますね。先ずは保護者の方が良いお手本となるような生活習慣を送られることが子供の虫歯に対する一番の予防ではないか?と思いますので親子でしっかりとした生活習慣へと移行していきましょう。