2024年04月01日
歯科口腔外科に抵抗がある方へ
歯科医院のイメージだと、『虫歯になったら行くところで歯を削って型取りして詰め物や被せ物を入れるところ』と思われている方も多いと思いますが、口の中の状況によっては『手術』を行うことがあります。
歯科医院は『口腔外科』と標榜できますが、実際に口腔外科で勤務していた経歴のある歯科医師はそんなに多くはありません。(伝馬歯科・矯正歯科の副院長は総合病院の口腔外科の勤務経験者ですので外科処置に慣れています。)
実は抜歯は口腔外科の領域です。
大切な歯が抜歯になる原因として考えられるのは
・虫歯の進行が極端に進んでいる
・歯根の先で炎症が起きていて手の施しようが無い
・重度の歯周病で改善の見込みが得られない
・歯が割れており修復できない
・生活に必要のない歯で、放置しておくとその歯が原因の疾患が起きる可能性がある(親知らず、過剰歯など)
など様々です。
抜歯を行うと同時に骨に出来た炎症を取り除いたり、歯茎の炎症にアプローチしたりします。歯茎からの出血もあるので早く治癒させるために縫合(歯茎と歯茎を縫い合わせる)処置を行います。
小さいですが抜歯は立派な外科処置です。
その他に、
・口内炎や、顎口腔領域の腫瘍へのアプローチ(*大きさなどによっては入院施設のある大きな病院を紹介させていただきます)
・噛み合わせの力による骨隆起と呼ばれるボコボコした歯茎(骨が異常に増えている状態)の骨の切除
・骨の量が必要な場所への骨造成
・舌の裏側の舌小帯の切除
・歯茎の高さのコントロール
・進行してしまった歯周病への直接アプローチや歯茎の深い場所の歯石除去
・インプラント
など。
口腔外科は見えない領域への直接的なアプローチ。つまり『基礎・土台つくり』に欠かせない歯科領域に必要な処置で、基礎・土台がしっかりと作られないとその上の処置(虫歯治療・矯正治療・インプラント治療・入れ歯治療など)は上手くいきません。
口腔外科領域に知識の少ない歯科医師が処置をするよりも知識が豊富な歯科医師が処置した方が治療予後に違いが出てくるのでは無いでしょうか?
当院の口腔外科に使用する機器等は全て最高水準で洗浄・滅菌されており、感染症の対策もしっかりと行ってます。
感染症対策をしておくと、患部の炎症、腫れ、痛みを最小限に止めることができ患部の状態を良好に保つことができる様になります。すると、治癒も早く、次への治療へのアプローチが早く行える為、良いことしかありません。
3階の診療室では院内感染対策の要である洗浄・滅菌の機器を直接見ることが出来ます(使用中はとてもうるさいですが、しっかりと洗浄されていることを体感していただけると思います)