2025年09月29日
伝馬歯科・矯正歯科が『審美』というワードを使用していない理由を公開!!美容に関心が集まっている中でなぜ使用しないのか!?

『審美』というと見た目が美しいことを意味すると思います。
第一印象は3秒ほどで決まるというのが一般的に知られており、何人も美しいことに損はありません。
しかし、健康的に美しいのか?というとそこには些かの疑問が生まれます。
健康的とは肉体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であること。
見えない何かが蝕んでいては健康的な美しさとは言えません。
歯科でいうところの「見えない何か」は歯の根本やそれを支える骨、肉などの歯周組織、噛み合わせ(ポジション、位置)、骨格、全体のバランスです。
まず、見た目を良くすることと引き換えに口腔内の状況を現在よりも歯科医師が悪くしてしまっては元も子もありません。寿命を削った美しさは健康的な美しさではありません。
・見た目を最も左右する噛み合わせや歯の位置は口腔内写真を見れば瞬時に機能美が備わっているか?を見分けることができます。
・健康的な美しさはレントゲンを撮影するとよくわかります。口全体が写っているレントゲンを見た時に、歯の根っこが綺麗に真っ直ぐ並んでおり、上下の歯が一列に整列している状態であるかを見ると一目瞭然!
・美しい骨格はまるで骨格標本の様ですので、骨格的な美しさも「セファロ」と呼ばれるレントゲンを見れば一瞬で判断できます。
これらを無視し、美容に特化した医療が『審美』として一般的に横行しており、本来の歯科医療とは到底かけ離れた『見た目重視の作り物』のことを言っている様に思えてなりません。
まとめると、見た目を治療するためには『エステティック(見た目)→ファンクション(機能)→ストラクチャー(構造)→バイオロジー(生体)』の順番で診断し、治療は逆に『生体→構造→機能→見た目』の順で行う必要があり、この順番を一つでも飛ばすと長期的に健康な美しさを保つことは困難となります。
せっかく時間とお金を掛けるのであれば、一瞬の美しさよりも長期的な美しさを提供したい。
そんな想いから伝馬歯科・矯正歯科では『審美』という見た目だけのワードをあまり使用しない様にしています。