2024年12月10日
使用している医療器具について、適切かつ十分な滅菌・消毒が行われているか。について。
1. 使用済み器具の分別
・使用後の器具はスポルディングの分類によりクリティカル、セミクリティカル、ノンクリティカルを分別。
2. 前処理
・手洗いまたは機械洗浄
血液や唾液などの汚れを取り除くため、器具は手洗いまたは洗浄機(ウォッシャーディスインフェクター)で洗浄されます。
・超音波洗浄
複雑な形状の器具には超音波洗浄機が使用され、微細な汚れも除去されます。
3. 滅菌準備
・器具は個別に包装されるか、トレーにセットされます。
・滅菌パック包装の目的
滅菌後の清潔な状態を保つため、使用までの間、器具を外部環境から保護します。
4. 滅菌
・滅菌器(オートクレーブ)4台を使用
通常クラスN滅菌器のみ使用している歯科医院が多いところ、伝馬歯科・矯正歯科では、最も基本的なクラスN滅菌器が1台。最も高性能なクラスB滅菌器が2台。ストレートおよびコントラアングルハンドピース、タービン、コントラアングルハンドピースヘッド専用滅菌器が1台の構成により歯科院内感染対策を万全にしています。
5. 保管
・滅菌済みの器具は、専用の清潔な保管エリアに置かれます。
・使用直前まで滅菌パック包装を開けず、患者ごとに新しい器具を使用します。
6. ディスポーザブル(使い捨て)器具
・グローブは患者/毎ではなく処置/毎に交換破棄。
・洗浄機の高温(80~90℃)や滅菌器の超高温(134℃)に耐えられないコップ、エプロン、注射針などはディスポーザブル品を使用し、一度の使用後に廃棄します。
7. 定期的な滅菌器のメンテナンスやスタッフ教育
・滅菌器の性能を維持するため、定期的なメンテナンスや検査、スタッフには毎月初めの第一月曜日の勉強会や年一回の丸一日院内勉強会が行われています。
伝馬歯科・矯正歯科はおざなりな院内感染対策ではなく感染対策の専門家が見ても納得できる滅菌・消毒を行なっています。以前当院に勤めていたスタッフがよその歯医者へ就職しても「不潔すぎて退職しました」というのはよくあることで、患者さんが安心して治療を行うことができる環境を整えています。