2024年12月06日
根管治療や感染が予測される治療においてラバーダムが適切に使用されているかについて。
ラバーダム(Rubber Dam)とは、歯科治療で使用される薄いゴム製またはラテックス製のシートで、治療を行う歯だけを露出させ他の部位をカバーするために使用されます。ラバーダムを使用すると、治療の成功率は90%まで高まるというデータがあります。一方、日本ではラバーダムを使用している歯科医院は100軒に1軒ほどしかありません。
手間は掛かりますが歯科医師が精密、正確で清潔な治療を行うための重要な処置です。
主な特徴と目的
・治療部位の隔離
他の歯や口腔内を覆い、治療部位だけを露出させます。これにより、血液などの処置面への侵入を防ぎ治療の精度が向上します。
・唾液の遮断
唾液が治療部位に流れ込むのを防ぎ、乾燥した治療環境を維持します。乾燥していないと歯と歯科材料は正しく強固に接着しません。特に詰め物や根管治療の際にとても重要です。
・感染・事故予防
清潔な状態で治療を行うことができるため治療中に使用する器具や薬品が口腔内の他の部分に触れたり、患者が誤って飲み込んだりするリスクを減らします。
・治療の効率化
上記3つのの効果により歯科医師が治療部位に集中し余分なエラーや術後のトラブルを最小限にできるため、治療期間が短縮され、長期安定性が向上します。
使用される治療
・根管治療(根の治療)
・診療再度で行う詰め物(コンポジットレジン)
・技工物(作られてきた詰め物や被せ物)をセットする場合
安全性と快適性を向上させるため歯科治療においてラバーダムは非常に重要です。特に清潔さや長期安定性を得るためには欠かせない存在です。
伝馬歯科・矯正歯科ではしっかりと治療を行っていきたいと考えてみえる方へ歯科医師の判断によりラバーダムを装着して治療を行います。