2025年07月12日
鼻呼吸できない人は歯並びが悪い!?

歯並びと虫歯、歯周病との関係性はあるのか?ないのか?と考えると、綺麗な歯並びは掃除がしやすく、歯並びが悪い場合は掃除がしにくいためプラークコントロールしやすいのは綺麗な歯並びと言えます。
よって「歯並びと虫歯、歯周病の関係性はある」と考えられるのですが、鼻呼吸できない人と歯並びの関係性は?という質問に「関係ある」と言える歯科医療関係者はそんなに多くないのではないでしょうか?
実は、鼻で呼吸することで歯並びに影響が出るのは成人になってからではありません。
乳児、幼児期に鼻呼吸ができていたのか?が非常に大切です。
赤ちゃん用品が売っているお店、保育園、幼稚園、公園、児童施設、レジャー施設など、赤ちゃんや子供たちが集まる場所へ行き、様々な子供を観察していますと、「お口ポカン」の子供たちの多さに気付くはずです。
何気なく日常的に見落としがちな「お口ポカン」が舌の位置を下にさげてしまい、顎の成長、発達を邪魔します。
成長しない小さな顎には歯が並び切りませんので歯並びの悪い成人へと成長してしまいます。
成人してからも鼻呼吸できない人は尚更、口腔内が乾燥しやすいため本来自浄作用を持っている「唾液」によるプラークコントロールが期待できず、結果、虫歯や歯周病の罹患率が増えてしまいます。
鼻呼吸が苦手な人は歯科治療を行うことも凄く大変です。
水を使用する歯科治療では、鼻で息をしながら治療することを前提としていますので、口の中に少しでも水が溜まると息ができずに咳こんで溺れたようになってしまいます。
これでは良い歯科治療を行うことが極めて困難となります。
しかし、幾つ年を重ねようが今からでも遅くありません!骨格を変化させて歯並びの良い状態にすることは難しいですが、常に鼻で呼吸することを意識して舌を上顎につける訓練をすることで就寝時の睡眠時無呼吸症候群を予防することはでき、睡眠中の歯への負担も減らすことができます。
鼻呼吸は病気にかかりにくくなることは世界中の論文などでも証明されており、健康な身体の維持、病気の予防への期待が高まります。
ぜひ鼻呼吸を意識すると同時に舌を上顎につける日常をお送りください。