2025年03月03日
歯科医師は睡眠障害を無視できない

口の中にある治療痕は主に奥歯にあります。
鏡の前で大きく口を開けて見てみてください。白い詰め物や銀色の詰め物、被せ物がありませんか?
統計的に前歯と奥歯では奥歯の方が寿命が短く、長い間歯の『溝』に食べかすが詰まりやすいからだと言われてきました。
本当にそうでしょうか?
歯の外殻にはエナメル質があり、これは身体中で最も硬い組織で、例えるなら強化ガラスと同等の強度を誇ります。
その鉄壁の防御が、いとも簡単に細菌に破壊され内部への侵入を容易にするとは考えられません。
何かが強化ガラスと同等強度のエナメル質に侵入口を開けているとしか考えられないのです。
睡眠時、歯軋りや食いしばりをして目が醒める経験をしたことがある人は少なくないはずです。
この時自分の頭では「やめなくちゃ」と思っていても身体は全くゆうことを訊きません。
寧ろ起きているときに噛んでいる場所とは違う部分をフルパワーで接触させ続けていませんか?
エナメル質とエナメル質に体重の10倍ほどの力で四方八方から力を加え続けると、ヒビが入ったり、欠けたり割れたりします。
1mm四方の大きさに10億個ほどいる口腔内細菌はヒビの大きさよりも小さいため簡単に歯の内部(象牙質)へ到達。糖質を栄養源とし酸を出して象牙質を破壊します。
これを阻止するために歯磨きなどで口腔内の糖質を除去し、歯を守ることが大切になってきます。
睡眠中の思わぬ歯軋り、食いしばりは気道閉塞によって起きている場合もあるため、むやみに噛み合わせを変えてしまう歯科矯正治療や咬合再構成治療はおすすめしません。
もしも、矯正治療を謳っている歯科医院がある場合は睡眠呼吸障害についてどの程度の知識を持っているかを調べておく必要があると思います。
24時間中1/3の時間を占める睡眠。睡眠呼吸障害は世界中で深刻な問題として取り上げられるようになり、今後の歯科治療に於いて『知らない』では済まされない分野となっていきます。
見た目や簡単な情報だけでなく慎重に歯科医院をお選びください。