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お知らせ

歯医者なのになぜ鼻うがいを勧めるのか?

鼻うがいを推奨している理由は皆さまの人生を幸せで素晴らしいものにするための一つの要因である『健康』のためです。
本来、鼻は呼吸する器官であり、口は食事を摂取するための器官です。
鼻は常に通気できていて、口は閉じているのが自然です。

鼻呼吸は口呼吸と比較して多くの利点があります。

・空気の加湿と加温: 鼻の内部には粘膜があり、これによって空気が加湿され、加温されます。このため、鼻呼吸によって取り込まれる空気は、乾燥していない状態で肺に届きます。これにより、のどや気道の乾燥を防ぐことができます。

・空気の清浄化: 鼻の中には微小な毛細血管があり、これによって微小な粒子や異物が濾過されます。また、鼻腔内の粘液は微生物を捕捉し、体外に排出する働きもあります。このため、鼻呼吸によって取り込まれる空気は、清浄で健康的な状態に保たれます。

・鼻の力学的構造の活用: 鼻の内部には迷路状の構造があり、これによって空気が渦を巻き、肺への供給が安定化されます。また、鼻の呼吸は腹式呼吸を促進し、肺活量を増加させる助けになります。

・心身のリラックス: 鼻呼吸はリラックスを促す作用があります。鼻からゆっくりと吸い込むことで、交感神経と副交感神経のバランスが取れ、心身がリラックスした状態になります。

*鼻腔内には、一酸化窒素(NO、nitric oxide)と呼ばれるガスが存在します。鼻腔の上部に位置する上皮細胞が一酸化窒素を生成し、鼻の通気や血流などに重要な役割を果たしています。一酸化窒素は、鼻腔の血管を拡張させ、鼻腔内の血流を増加させる作用があります。これにより、鼻腔が温められ、湿潤に保たれ、外部からの有害物質や微生物の侵入を防ぐ役割を果たします。また、一酸化窒素は鼻腔内で微生物の増殖を制御し、免疫応答に関与することも知られています。さらに、一酸化窒素は鼻腔内の毛細血管や粘膜上皮細胞に影響を与え、気道の拡張や通気を調節することが報告されています。このため、一酸化窒素は呼吸器系の健康に重要な役割を果たしています。一酸化窒素はまた、血管内皮細胞においても生成され、血管拡張作用を持つため、血圧調節や血管機能の維持にも関与しています。鼻腔内の一酸化窒素は、鼻の通気、血流調節、免疫応答、気道の拡張などに重要な役割を果たしています。

人間は声帯を手に入れた代償として口呼吸を得てしまいました。
口は唾液により口腔内の清潔さを維持し、細菌の増殖を抑制します。

しかし、口呼吸が長期間続くと、口の粘膜を乾燥させ、喉の渇きや不快感を引き起こし、有害物質や微生物が付着しやすくなり、病気にかかりやすくなったり、口臭を引き起こす可能性があり、同時に虫歯や歯周病のリスクが高まることがあります。

特に子供の場合は将来にわたって、口呼吸が続くと骨格形成や発達に影響を与え、更に鼻呼吸が困難になり、歯列不正が起こり、うまく噛めなくなり、奥歯に余計な負担が加わり、奥歯の崩壊に至っていく可能性が考えられます。

口呼吸を改善するためには、鼻の健康を促進し、鼻呼吸を促す必要があります。

空気中には、様々な種類の花粉やホコリ、細菌、ウイルス等の異物が浮遊しています。そのような異物を体内に取り込まないようにするためには、鼻の奥に入り込んだ雑菌や花粉を洗い流す“鼻洗浄”が効果的です。

鼻呼吸と歯科医療はとても深い結びつきがありますので当院ではご家庭で簡単に『鼻うがい』ができるキットを販売しております。