2024年04月23日
歯医者なのになぜ乳酸菌を勧めるのか?
L.ロイテリ菌(Lactobacillus reuteri)は、善玉菌(プロバイオティクス)の一種であり、人の消化器官や口腔内に存在する乳酸菌です。L.ロイテリ菌は、健康な消化器官の微生物叢をサポートし、さまざまな健康上の利点を提供することが知られています。
1.免疫システムの強化: L.ロイテリ菌は免疫システムを強化し、炎症を抑制する働きがあります。これにより、感染症やアレルギー反応のリスクが低減されることが期待されます。
2.消化器系の健康: L.ロイテリ菌は消化器系のバランスを保ち、消化器官の健康を促進します。特に、下痢や便秘などの消化器系のトラブルを緩和する効果があるとされています。
3.口腔健康の促進: L.ロイテリ菌は口腔内の微生物叢を調整し、口臭や歯周病などの口腔健康の問題を改善する助けになります。
4.乳幼児の健康: L.ロイテリ菌は乳幼児の健康をサポートし、乳児期の下痢や胃腸トラブルを軽減する効果があるとされています。
5.女性の健康: L.ロイテリ菌は女性の健康をサポートし、膣内の微生物叢を調整し、膣感染症のリスクを低減する効果があるとされています。
L.ロイテリ菌は、サプリメントやヨーグルト、チーズなどの発酵食品から摂取することができます。
効果に個人差はありますが、一般的には消化器系や免疫系の健康維持に役立つとされています。
上記にもありましたが、歯科医療の助けとして具体的に、L.ロイテリ菌は口腔内の酸性環境に耐性を持ち、口腔内のpHを中性化することができます。これにより、虫歯の原因となる酸の生成を抑制し、歯垢の形成や歯周病の進行を防ぐことが期待されます。また、L.ロイテリ菌は口腔内の免疫系を調節する助けにもなります。免疫系のバランスが整えられると、口腔内の炎症や感染症のリスクが低減し、口腔内の健康が維持される可能性が高まります。