2026年03月07日
光学印象(口腔内スキャン)って何?
歯科医院で治療をするときに「歯型を取ります」と言われてから柔らかくて冷たいガム?ゴム?のようなものを口の中に入れて「お鼻でゆっくり呼吸してください」と指示されて、しばらく経つと「外しますね」と言われると同時に顎が外れるんじゃないか?というほど引っ張られて口の中から塊を外されることありますよね?
あれを『印象』といいます。
印象に使われる印象材には大きく分けてアルジネートと呼ばれる石膏や珪藻土を成分とした物と、シリコンと呼ばれるラバー、ビニール系を成分としたものの2つがあります。
どちらも口の中で固まらせてから外す際、口の中の形状や歯の形状上、型の「変形」が発生します。(円錐状や台形のように頭が小さく根元が太いものでしたら変形なしで型を取ることは可能ですが、口の中は違います。)
取れた歯形に『石膏』を流し込んで『石膏模型』を作り、その模型を使って治療のシミュレーションを行ったり、詰め物、被せ物、入れ歯、インプラントなどの「歯科技工物」を作っていました。
印象が固まる時間、石膏を流し込む手間、石膏が固まる時間、石膏模型を割れないようにする管理など、歯形を採ってからの時間や手間はかなりシビアに行われることが求められ、これらを怠ると良い治療を提供できませんでした。
現在、口の中をカメラでスキャンして3Dデータにしてしまう光学印象が普及しつつあります。
これはカメラから被写体へ縞模様の光を当てて撮影し、縞の抑揚により形を読み取る装置です。
これにより、前述した印象が固まる時間、石膏を流し込む手間、石膏が固まる時間、石膏模型を割れないようにする管理から解放され、模型の保管も石膏のように嵩張らずデータ管理でき、複製も容易なため光学印象できる装置を購入する医院が増えてきました。
しかし、歯型を採る際に必要な基本的な技術が必要なくなったわけではありません。
撮影時に余計な歯茎、唾液、血液などを写さないようにすることや、カメラで認識できないような深い部分の撮影は今まで通りの印象を用いるなど。チェックしたり、気をつけることは多岐に渡ります。
なんでもかんでも光学印象というわけにはいきませんが、上手に活用すれば患者さんの負担、術者の負担が減ることになります。