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MFT

MFT(Myofunctional Therapy、口腔筋機能療法)は、口腔筋機能障害を治療するためのトレーニンです。口腔筋機能障害とは、舌、唇、顔の筋肉の不適切な使い方や位置の異常を指し、これが歯列不正や顎関節症、発音障害などの問題を引き起こすことがあります。

矯正治療との関係
1.相補的な役割:MFTは、矯正治療中に口腔筋の不均衡や不適切な機能を改善することで、治療効果を高め、治療後の安定性を向上させます。
2.長期的な安定性:矯正治療後に口腔機能が適切でない場合、歯並びが再び乱れるリスクが高まります。MFTにより、適切な筋機能を確立することで、矯正治療の長期的な安定性が保たれます。

MFTの概要
MFTは、特に以下のような問題を改善するために使用されます:
1.口呼吸の改善: 鼻呼吸を促進し、口呼吸を減らす。
2.舌の位置の矯正: 舌の適切な位置を学び、安静時や飲み込み時に正しい位置を維持する。
3.嚥下(えんげ)の改善: 飲み込みの際の舌や唇の動きを正常化する。
4.発音の改善: 発音に必要な筋肉の機能を向上させ、正しい発音を促す。
5.咬合の改善: 歯列矯正治療の補助として、正しい咬合の発達を支援する。

MFTのトレーニング内容
MFTのトレーニングは、個々の患者の問題に応じてカスタマイズされますが、一般的なエクササイズには以下のようなものがあります:
1.舌のエクササイズ: 舌を特定の位置に置く、舌を押し上げる、舌の先を特定の場所に置くなどのトレーニング。
2.唇のエクササイズ: 唇を閉じる、唇を特定の形にする、唇の筋肉を強化するトレーニング。
3.頬のエクササイズ: 頬の筋肉を強化するためのトレーニング。
4.嚥下のエクササイズ: 正しい嚥下方法を学ぶためのトレーニング。
5.呼吸のエクササイズ: 鼻呼吸を促進するためのトレーニング。

MFTの適用分野
MFTは多くの分野で使用されています。以下はその主な適用分野です:
1.歯列矯正: 矯正治療の補助として、歯列の安定化や治療後のリテーナーとしての役割を果たします。
2.顎関節症: 顎関節の機能を改善し、痛みや不快感を軽減します。
3.発音障害: 言語療法の一環として、正しい発音を習得するために使用されます。
4.睡眠時無呼吸症候群: 口腔筋機能の改善を通じて、睡眠時の気道の開放を助けます。

MFTの利点
・非侵襲的: 手術や薬物療法に頼らず、自然な方法で治療が行える。
・長期的な効果: 正しい筋機能が習得されると、持続的な効果が期待できる。
・全体的な健康改善: 口腔機能の改善は、全身の健康にも寄与する。

 

まとめ
MFTは、口腔筋機能を改善するための有効な治療法です。歯列矯正や顎関節症、発音障害、睡眠時無呼吸症候群など、多岐にわたる分野で効果が認められています。専門家の指導のもとで継続的に取り組むことで、長期的な健康改善が期待できます。有名なところではあいうべ体操があります。